サイエンスカフェ「分子の化石、バイオマーカー」@苫小牧市美術博物館

サイエンスカフェで、植物や藻類の分子化石を用いた古環境復元について講演しました。

2014年11月8日 平成26年11月8日(土)@苫小牧市美術博物館

http://www.city.tomakomai.hokkaido.jp/hakubutsukan/calendar/13152.html

苫小牧市美術博物館では2013年からサイエンスカフェを企画していて、北海道を拠点に活躍している若手研究者が最新の研究をわかりやすく紹介するというコンセプトらしく、今回はその3回目ということ。

・分子化石とは何か
・植物の分子化石から探る白亜紀における植物の進化と陸域古環境の変動
・藻類の分子化石が過去の水温を記録している(アルケノン古水温計)*時間の都合でほぼ割愛…
・Q&Aコーナー

という流れで進行しました。私としては、なにはともあれ
1) 生体を構成する有機分子にも生産種を推定できる特徴的な化合物があり、そうした生体成分の一部は長い年月を経て基本的な構造を保ったまま堆積物中に保存されていること(= バイオマーカーの概念。化石になるのは骨や殻ばかりではない!)
これさえ持ち帰ってもらえれば、そのあと話した個別事例については、いろいろ使えるんだねーくらいの印象でもいいくらいの気持ち。

植物由来の分子化石の代表格であるテルペノイドについての解説では、まず今生きている植物に含まれるテルペノイドがどのようなものか “体感” してもらうべく、参加者の皆さんに「訊きテルペン」に挑戦してもらいました。オレンジの精油(主成分=リモネン)、ミントから精製されたL-メントール結晶などを用意して、ラベルを隠して香り(揮発性のテルペノイド)をかいでもらいどんな植物の成分か当てるというもの。実際に分子化石として地層中から見つかる分子はこれらの香りの分子よりも分子量の大きなものが中心なのですが、植物の種類ごとに含むテルペノイドの種類が違うということが実感してもらえたかな?

# ヒノキの精油の香りを嗅いで、ミョウガ?ショウガ?というコメントをしてくれた科学部の高校生、いいセンスだった…(共通の香り成分として α-ピネンがメジャーに含まれている)。

 

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